ホンダのステップワゴンが7年振りのフルモデルチェンジ。今回のモデルチェンジで、6代目ステップワゴンとなります。
オデッセイが2021年12月末に生産終了した為、ステップワゴンの立ち位置も大きく変わる必要があったと思います。

そこで実際に、発売前に調べた情報の中からこだわりを持って大きく進化した点を紹介していきます。
新型ステップワゴンの発売日は?
現在の予定では、2022年5月末を予定してます。
既に予約注文がスタートしており発売後に車を確認してから購入すると年内納車は難しいと思います。
少しでもホンダを検討してもらえる方が増えるように、特に注目してもらいたいところをまとめました。
特に5代目ステップワゴン(RK型)のユーザーに見てもらいたい。

5代目ステップワゴンは2015年4月24日に発売されました。『わくわくゲート』や1.5リッター直噴ターボ搭載など他にない特徴のステップワゴンを進化させた今回の6代目は更に攻めたホンダらしいミニバンになってると思います。
是非一度その目で確認してもらいたいです。
進化点①グレードの考え方が変わった
今回の新型ステップワゴンは、大きく2つのグレードに分かれます。
『AIR』と『SPADA』は、前回のモデルとは違い優劣ではなく、違う方向性の車となっています。

異なる価値を出すことで装備差以外にもこだわりを持って選ぶことができそうです。
装備の差がありすぎる点は少しイマイチ
見た目の点では『AIR』を選ぼうと思っても『SPADA』にしかない装備が多すぎる点は気になります。
- シートヒーター
- 前列USBチャージャー
- ブラインドスポットインフォメーション
- パワーテールゲート
- 二列目オットマン など
今まで使っていない方には不要という方も多いかもしれませんが、やはり売れ筋は今回も『SPADA』に偏ることが予想されます。
進化点②全席安心で酔いにくい?研究を重ねた快適視界
今回のステップワゴンのテーマである『安心』と『自由』の『安心』が特に全席拘った快適視界にあると思います。
ただ広く、大きくすればいいというものではないホンダらしい進化点を紹介します。
運転席 前方視界が大幅に進化
まず特徴的なのがインパネまわりのデザインです。

すっきりしているだけではなく、定規のように水平かつ直線基調にすることで、車両感覚が掴みやすくなってます。
無意識に車両サイズを感じ取れるように進化しており、乗るだけですぐに体感できるでしょう。
ボンネット後端を見やすくしており安心感があります。
不可視長(運転席から見えるボンネット端から車の先端までの長さ)が320mmから200mmになって車両の大きさが大幅に感じやすくなっています。
その他にもフロントピラーを70mm手前に引いて、ドアミラーをドアパネル取り付けにすることで、斜めの視認性が向上してます。
2列目、3列目での進化点
ヘッドライトやシートバック肩口の形状を変更し後席からの視界を確保。

ボディ全体に水平を感じさせるデザインにすることで、無意識に視野を安定させる効果があるそうで、酔いにくさが向上しています。
最近は窓ガラスを大きく取るミニバンが多い中、研究結果から『ある程度高さがある方が安心感が高まる』という結果を得て、ステップワゴンではベルトラインを意図的に上げることで、他のミニバンとは違う安心感のある設計になってます。

無意識に『運転しやすい』『乗っていて安心できる』を感じれるパッケージが特徴です。
進化点③自由さが大幅に進化した2列目キャプテンシート
簡単操作のワンアクションレバーで様々なシートアレンジを『自由』に楽しむことができます。

後ろをリビングの様に使ったり、子供との距離感を大切にしたりどのシートに座っても快適と自由を感じれるようになっています。
セパレートシートでも中寄せ時にはベンチシートの様に使うことができ、二度美味しい使い方が可能になりました。
他のシートも進化してます。
三列目シートは、他社が跳ね上げ式の操作性の為に薄くなっていくなかステップワゴンは床下収納を生かし前回モデルよりも改良。

クッションの厚さ+21mm、シートバックの高さ+45mm拡大し、快適な座り心地を実現しています。
子供のチャイルドシートからキック汚れも落としやすい様に背面合皮シーとも嬉しいポイントです。

ハイブリッドでも2列目ベンチシートが選べるポイントも地味に嬉しいですね。
進化点④標準装備での大幅進化
特に大きく進化したのは『静電タッチ式』になった両側パワースライドドアです。

触れるだけで開けることが出来るため、大きな荷物で両手が塞がっていても安心ですね。
室内にもピラースイッチが装備されており、スライドドアが苦手な方でも簡単に操作ができます。

静電タッチ式スライドドアドアの豆知識
実はタッチエリアが非作動時と作動時では広さが異なります。
作動時は広くなっており、緊急時にスライドの作動を止めたい時などの操作性の向上に寄与しています。
デザインと性能を兼ね揃えた『スマートクリアワイパー』も装備されています。
綺麗に拭き取れるだけではなく、ウォッシャー液の節水にもなるそうで、水切れリスクを軽減しています。
デザインもカッコいいですね。
進化点⑤Honda SENSINGの機能向上
5代目には、無かった点が、
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- オートハイビーム
- トラフィックジャムアシスト
- アダプティブドライビングビーム(PREMIUMのみ)
- ブラインドスポットインフォメーション(SPADA、PREMIUMのみ)
認識できるカメラの角度も25°から45°に向上し、前後ソナーセンサーも標準装備で、クラストップレベルの『安心』を寄与しています。
劣化点!?気になるポイントは…
全方位進化のステップワゴンですが、個人的に気になるのが、『わくわくゲート』の廃止です。

グレード別でパワーテールゲートが装備されて狭い駐車場でも開けやすくなりましたが、手軽さは失ったと思います。
テールゲート開口部の高さも445mmから530mmまで上がり室内高も減少。

自転車などの大きな荷物は少し乗せにくくなっていると思いますが、子育て世代でなければそれ以上にデザイン性で補えるのではないでしようか?
まとめ
今回のステップワゴンでは、デザイン面では人気があった初代を彷彿とさせるところがありますが、その中身は過去最高の完成度になっています。
走りの面でもこだわりがあるホンダの低重心ミニバンなので偏見を持たずに全ての方に見ていただきたい一台です。
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